相続人、メンバー紹介

こんにちは。リンスが大変です。

 

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突然始まった、ばぁちゃんの遺産相続。
ばぁちゃんの戸籍をたどった結果、今回、相続にかかるメンバーは、私を含めて3人になりました。

 

 

 


まったり屋の私と、ボーッとした弟

 

まず、私と弟。

 

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我々は、亡くなった母(=ばぁちゃんの子)の代襲相続となりました。

 

は、私の3つ下。
一般企業で法務関連の仕事をしているらしいです。(←姉なのにちゃんと知らないw)
ある程度の法律の知識と、簡単な税金の計算はできる模様。

 

身内なので贔屓目が入っているとは思いますが、幼少から勉強だけはできた弟。


どんなに頑張っても「真ん中よりちょっと下ぐらいをキープ」している程度の私は、いつも比較されてはしょげていたものでした(^^;

 

ただ、こうしておカタい仕事に就いた割には、ヘラヘラボーっとしている(と思っている)ので、本当に社会生活上手くやっていけてるのか、ちょっと気にかかるところ(-ω-;)
「お荷物社員」とか呼ばれてないんだろうか?(笑)

 

「クセモノ」の叔父

 

そして、叔父

 

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先に言っておくと、この人、まぁまぁのクセモノです(((((((;´∀`)

 

叔父は、母と11歳離れており、誰もが一度はお世話になったことがあるような大手企業にお勤めです。


お年は、50代半ば。

このお年で未婚で子どももいないので、悠々自適な一人暮らし。

 

通常ならば、バリバリの管理職。
もしくは、出世の波には乗らずそこそこの安定を手に入れて、あとは定年を待つばかり…といったところでしょうか。

 

しかし、この叔父こそいわゆる「お荷物社員」
仕事できない・したくないを連発し、平気で遅刻と欠勤を繰り返すので、会社としても扱いに困っている模様です。
(…と、叔父の上司と会話し、発覚しました。)

 

でも、クビにできない大きな理由があるようで…。

 

叔父は、いわゆるメンタルヘルス疾患を患っているのです。
これ、まだ世間に「うつ」や「ストレス」などが認知されていない頃からの症状だったようで、かなり長い付き合いのようです。

 

確かに、私が幼少のころから、突如奇行に走ったり、無意味にキレ出すということはあったと記憶しているので、
なんとなく「ヤバい人なのかな」という実感はありました。

 

叔父の暴走・放蕩っぷり

 

叔父の、その突発的な言動から、生前の母とは死ぬほど仲が悪かった!!

 

あるとき、母が、ばぁちゃんと叔父を心配して発した一言が叔父の逆鱗に触れたのか、ひたすらに嫌がらせの電話と、
「死ね」だの「クズ」だのと、小学校低学年児が発するような悪口をしたためた電報が自宅に届き続ける、ということもありました(^^;


最初は文字だけの電報だったのが、次第に弔電みたいなのに綴られて送られてくるようになったのも印象的だったなぁ。

 

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これ、「電報」ってのが時代を感じますよね(笑)


まだ、メールもSNSも何もない頃なので、言葉を伝えるツールとしては、電報が一番早くて手軽だったのかな?
今じゃ、ほとんど使わないですよね。

 

子どもながらに覚えてるぐらいだから、当事者である母や、その配偶者である父にしてみたら相当だっただろうな~。
「仲が悪い」というよりも、叔父が母に一方的に噛みついてる感じだったようですね。

 

こんなだから、母が病気で亡くなったとき、叔父は諸手を挙げて喜んでましたよ(-ω-;)
「うるさい姉が居なくなった!ヤッター!ヾ( ~▽~)ツ!!」…ってなもんでしょうか。

 

現に、母の葬式で叔父が、私の父に向かって発した二言目が、
「お母さん(=ばぁちゃん)の通帳・印鑑とか、全部手元にあるんでしょ?こっちに出せ」だったそうです。

 

このとき、ばぁちゃんは、自らの意思で既に介護施設に入所していて、自分の資産を全て母に預けていました。
理由としては、母が姉だからということもあったようですが、叔父にメンタルヘルス疾患があり、資産管理能力がないことを、ばぁちゃんも知っていたのです。


このことも、叔父をイラつかせる原因だったかも知れないのですが…。

 

こうして、叔父にブツブツうるさく言われた父にしてみれば、
「自分は、ばぁちゃんの実子じゃないし、まして当時小学生の子どもたちに持たせるわけにもいかないし、持ってるのもおかしいよな…」
との考えがあったらしく、叔父に、ばぁちゃん名義のものをすべて渡してしまったのです。

 

しかし、父も、
「あいつ、葬式でいきなりこんなこと言うなんて非常識すぎるわな。今思えば、これが間違いだったかも…」
などとボヤいていましたが、覆水盆に返らずだったようです(^^;

 

こうして、ばぁちゃんの資産を手元に置くことができた叔父は、ますます好き放題。

 

 

ばぁちゃんの了解を得ずに、ばぁちゃんの預金を引き出して海外旅行や高級車購入など放蕩三昧。
当時は、「ハイソサエティな女性結婚したい」との野望もあったようで、数百万円ほどの会費が必要な結婚相談所にも入会していたようですΣ(・ω・ノ)ノ!

 

数年前突然連絡があったときには、「田舎に家を建てたんだよね~。ばぁちゃんのお金で!」と、私と弟に自慢してくる始末( ゚Д゚)

 

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最新鋭の設備が整った、まぁまぁな豪邸でしたよw
あれ、一体いくらしたんだろう…( ̄◇ ̄) 

開いた口がふさがりませんな。

 

叔父の好き放題はこれだけに留まらず。

 

ばぁちゃんが入所していた介護施設も、私たちに内緒で勝手に移動させていたり、
私たちが面会に行くことも、ばぁちゃんを一時帰宅させることも固く禁じてくるようになったのです。

 

特に、晩年は、全くといっていいほど会わせてもらえなかったなぁ。


やっとの思いで、ばぁちゃんの居る施設を探し出して、行ってみても、
職員に「お孫さんには会わせないようにと、息子さんに言われていますので」なーんて門前払いされたりもしました。


理由を聞いても、お茶を濁されるばっかりで確固たるものは聞けず。

 

私たち孫だって、ばぁちゃんに会いたいのに、何でここまでされなきゃならなかったんだろう…。
考えれば考えるほどわかりません(´・ω・`)

 

その結果、私は自分の結婚の報告も、子の誕生も、ばぁちゃんに直接知らせることは出来ませんでした。


うちの子とか、ばぁちゃんにとってはひ孫なのになぁ…
結局うちの子たちが初めてばぁちゃんに会えたのは、棺桶の中で静かに眠ってる、冷たくなった姿でした。

 

叔父がクビにならないわけ


叔父の人間性を表現するにあたっては、「傍若無人」という言葉以外に思いつかないくらいなのですが…。

 

仕事も、体調を理由に怠ける怠ける。。。
長期間の欠勤も常態化しており、緊急連絡先にと会社に届け出がされていた私の実家にも、状況確認の連絡が何度かあったそうです。

 

実際、祖母の死後も、相当なショックだったようで、結局1年以上休職。
なんと、その間、会社から生活に困らない程度の給与は受け取っていました。

 

こんな、会社にとって毒にしかならないような、寄生虫とも言える人をクビにできないどころか、給与を与えて生活を保障しなくてはならないのには、理由がありました。


それは、「責任能力の有無」です。

 

判断が難しい「責任能力」の有無

 

責任能力とは、「自分が何をしているのかということを本人が理解しており、自分の言動に対する結果としての懲戒処分を受ける能力があること」を意味します。
わかるような、わからんような…という感じですよね。

 

例えが悪いですが、心神喪失状態にある人が、通り魔的に次々に人をメッタ刺しにして複数の人を殺害してしまったとしましょう。

 

通常なら、文句なく極刑が言い渡されて然るべきところでしょう。

 

しかし、この場合、犯人が心神喪失者であることが一番のポイントとなります。
「自分が何をしたのか?」がわからない状態となれば、殺人を犯してしまった事実も、そもそも「人を殺すのが悪いことだ」という認識すらできないのです。

 

常人には理解できないことですが、要するに「わけがわからない状態」なのです。


これが「責任能力がない」ということを意味するわけで、この状態で、非難され、刑罰を与えられたとしても、やはり犯人は「わけがわからない」のです。


よって、「罪を償う」ことや「更生」も期待できないため、結果として無罪放免にせざるを得ないということになってしまうのだとか。

 

なんとも難しい話しで、私もよく理解できていないところはあるのですが、
話しの流れを追っているだけでも、なんとなく「理不尽だな」と思ってしまう次第です。

 

この「責任能力」が、社会人生活においても適用されるのだそうです。


つまり、メンタルヘルス疾患である叔父は、責任能力が無いか、もしくは通常よりも責任能力が減退していて、懲戒解雇したとしても無効になる可能性もあるのです。

 

そもそも、「会社は、社員の健康に対して安全配慮義務がある」と、労働契約法でも定められており、心身の健康の配慮に努める必要もあるのです。
このこともあってか、裁判などになっても、解雇の正当性はなかなか認められにくいのだとか。


また、会社としても「お荷物社員」1人に対してそこまでの労力を割けないことから、結局定年まで泳がせておいて、さっさと追い出そう…というのが行きつくところなのだそうです。

 

ただ、母や父にさんざん自分の権利主張だけをして、驚くほどに自己中心的に振る舞っているのを見てきた私としては、
叔父が法律や会社に守られていることを盾にして、その上にあぐらをかいているとしか思えずで…。
「なんだかなぁ~」としか言えないですね(^^;


とにかく、一筋縄ではいかないような叔父と、まったりきょうだいが、この相続の流れを担うこととなっていきます。